発見!地元の名医、気軽に立ち寄れる専門クリニック

こすぎ内科クリニック

健康
天王寺区

患者さんに寄り添ったホームドクター

── どんな想いで開院されましたか?

大学での研究や警察病院などで勤務していましたが、年齢とキャリアを重ねるにつれ、管理職的な立場になりました。 やはり「自分は臨床(現場)の医師としての活動がしたい」との思いから、開業をすることに決めました。

── なぜ、糖尿病を専門にされたのですか?

内科の中で何をするか迷っていました。決定的だったのは、30年以上前ですが、担当していた30歳代男性の糖尿病患者が退院後、通院することなく、合併症から亡くなられたことです。

── 日本人にとって「こわ〜い」病気「糖尿病」と「合併症」についてご説明ください

「おむすび」読者のみなさんにはご存知の方も多いと思いますが、2型糖尿病は全体の95%にのぼり、40歳以上の3〜4人に一人は糖尿病予備軍で、その半数は糖尿病になってしまいます。 また、糖尿病をうまくコントロールしないと、合併症がおこり、重篤な状態になってしまいます。 3大合併症として、糖尿病網膜症・糖尿病神経症・糖尿病腎症が挙げられます。 糖尿病が原因で白内障や、近年のデータからは認知症になる確率が2倍にも上ります。また、人工透析の原因の1位は糖尿病なのです。

── 治療法についてご説明ください

専門病院として、検査は数時間のうちに結果が出ます。必要な方は、投薬やインスリン注射をします。この病気は残念ながら、現代医療では完治が困難です。うまくコントロールすることで日々の生活に支障をきたさないことも出来るのです。 栄養士などのアドバイスをお聞きいただき食事への気遣いや、日ごろの運動が肝心です。平均1万歩(約100分)が目安です。
特に食事についてですが、空腹時にいきなり甘いものを食べると、糖分が吸収されてしまいますので、他の物をまず食べてからが良いでしょう。最近では、肉を食べない、タンパク質をとらない方がおられますが、人が活動するうえで必要なカロリーはだいたい決まっています。例えば、炭水化物を取らない方は、タンパク質や脂質などを過剰に摂取してしまう傾向も昨今のデータからも見受けられます。偏食するのでなく、まんべんなく、そして糖分を取り過ぎない、「野菜療法」と言って、まず野菜を先に食べることをお勧めします。

 

── 病院の特徴を教えて下さい

糖尿病を専門にしており、早期発見ときちっと通院していただくことを目標にしています。治療は勿論ですが、「うまく付き合っていかなくてはならない病気」ですので、大きな病院と違って、待合室などに工夫をし、通院しやすい空間を作りました。 医師のみならず、看護師・栄養士などをまじえ、スタッフ一同で支えて治療するためのホッとする場を目指します。
専門とする糖尿病、甲状腺疾患については、検査結果に日数を必要とするのでなく、数時間で病気の状態を知る各種機器を準備しました。これは大病院に匹敵する設備です。院内内装、最新の機器などの設備に加え、医師・看護師・栄養士・検査技師の体制をととのえ、患者さんと向き合って治療を致します。もちろん、入院の必要な患者には大阪警察病院、大阪赤十字病院、国立大阪医療センターなどと連携をしていきます。

── 最期に「おむすび」読者に一言お願いします

いつまでたっても、元気で、食べたいものも食べられ、行きたいところへも行く…これは読者の皆さんの気持ちも一緒でしょう。そのために、日々の食事、運動に留意して下さい。また、定期的な健康診断を受けられ、治療が必要な方はすぐに行いましょう。うまく糖尿病のコントロールをすることで、進行を食い止め、合併症を防ぎ、QOL・生活の質を落とさずに日々の生活をおくれるよう、ホームドクターとして、皆さんに寄り添っていきたいと思います。

基本情報

店舗名 こすぎ内科クリニック
所在地 大阪市天王寺区玉造元町3-9 八光ビル5F
TEL 06-6711-0970
営業時間 午前 8:30〜12:00 / 午後 13:30〜17:00
土曜日は8:30〜13:00
定休日 水・金・土は午後、日曜日・祝日
サイトURL http://kosugi-naika.com/

お話を伺い、優しく、分かり易く丁寧にご説明頂きました。
取材中にもありましたが、小杉先生は、「現場が好き」とおっしゃっていました。
きっと「ひとが好き」なんですね。